「毎日があっという間に終わってしまう」 「休日は家事の埋め合わせだけで潰れ、子どもとゆっくり向き合う時間がない」
東京で共働きをしながら子育てをしているパパとママなら、この「慢性的な時間不足」という痛みを痛いほど実感しているはずです。私たち家族も、かつては日々のタスクに追われ、息をつく暇もない毎日を送っていました。
1円単位で家計簿をつけてお金を管理する人は多いのに、なぜ限りある「24時間」の家計簿をつける人は少ないのでしょうか。
我が家では現在、Googleカレンダーを使って1日の時間を「4つの色」に分けて管理する『時間の家計簿』を実践しています。
この記事では、我が家がどのように時間を色分けし、何のために時間を管理しているのか、その全貌を公開します。 先に結論を言うと、私たちがタイムマネジメントをする目的は「予定を効率よくこなすため」ではありません。子どもと過ごす「豊かな無駄」を意図的に作り出し、味わうためです。
[この記事でわかること]
- なぜ「お金」より「時間」の管理が重要なのか
- カレンダーを彩る「4つの色」の定義と、その深い理由
- 夫婦で実践する、時間の振り返りと最適化ルール
- 生活の時間を削り、豊かな余白を生み出す「我が家のインフラ」
1. なぜ「お金」ではなく「時間」を管理するのか?
我が家では「タイパ(タイムパフォーマンス)」という言葉をよく使いますが、その本当の目的を見失ってはいけません。
タイパ至上主義の本当の目的
効率化は「もっと仕事をするため」でも、「家事を完璧にこなすため」でもありません。 我が家の目的は、休日に子どもと一緒に公園で何時間も石を眺めたり、空を指差して笑い合ったりする「目的のない時間」を心から味わうことです。
この一見「無駄」に見える豊かな時間を死守するために、その他の時間を極限まで圧縮する。これが、東京で賢く生き抜くための我が家の哲学です。
夫婦の「見えない時間」を可視化する
共働き夫婦のすれ違いの原因は、お互いの「見えない時間」にあります。 名もなき家事、通勤、身支度、子供のイベントなどなど……。「私はこんなにやっているのに」という不満は、時間という見えない資産を可視化できていないことから生まれます。
我が家ではGoogleカレンダーを活用することで、スケジュールをパパとママで共有し、予定に「色」をつけることで、今どちらがどれだけの時間を何に奪われているのか、客観的なデータとして一目でわかるようになりました。
2. 1日24時間を分ける「4つの色」とその理由
我が家の「時間の家計簿」の最大の特徴は、すべての予定を以下の4色に分類することです。 ただ見やすくするためではありません。それぞれの色には、「カレンダーをどんな温度感で満たしたいか」という色彩心理を踏まえた色の選定を行っています。
🔴 収入【赤色】:お金を生み出す「エネルギー」
- 分類される予定: 会社での勤務時間、残業など、お金を稼ぐための労働時間。
- なぜ赤色なのか: 仕事をしている時間は、自分の気力や体力という「エネルギー」をガンガン使ってお金を生み出す時間です。赤は交感神経を刺激し、緊張感や活動を促す色。「戦場でエネルギーを消費して、家族のためのお金を獲得している」という状態を表すため、あえて少しストレスを感じる赤色に設定しました。
🔵 生活【青色】:終わりのない生活「インフラ」
- 分類される予定: 睡眠、食事の準備、洗濯、掃除、通勤、髭剃りなど、生きるための維持管理時間。
- なぜ青色なのか: ここが我が家のタイムマネジメントの肝です。生活の維持時間は、感情を無にして「いかに機械的・システム的(クール)に処理するか」が問われる領域です。青色は「冷静さ」や「冷たい作業」を表します。つまり、この青色の時間は「気合いで乗り切るのではなく、機械や外部のサービスに任せて徹底的に圧縮・排除すべき対象」として設定しています。
🟢 投資【緑色】:未来へ向けた「成長の芽」
- 分類される予定: 英語学習(シャドテン)、読書、AIへの課金(Gemini)を活用した思考、資産運用の勉強、健康管理など、将来への投資の時間。
- なぜ緑色なのか: 緑色は「安心感」や「成長・芽吹き」を表します。自己投資や健康への投資は、今はまだ小さな芽でも、将来的にパパやママの市場価値を上げ、家族を強固に守る大きな森に成長すると考えています。未来の自分たちを助ける時間です。
🟡 余暇【黄色】:人生を豊かに照らす「太陽」
- 分類される予定: 子どもとの何気ない会話、家族旅行、ただただボーっとダラダラする時間。
- なぜ黄色なのか: 黄色は太陽の光や、明るい幸福感を表す色です。収入【赤色】の時間でお金を生み出し、生活【青色】の時間を機械に任せ、投資【緑色】で将来の土台を作った結果、最後に残る一番価値のある宝物が、この余暇【黄色】の時間です。
カレンダーにこの「黄色い太陽の光」がどれだけ差し込んでいるかが、私たち家族の幸福度に直結します。我が家の時間の家計簿は、「カレンダーの中から冷たい青を減らし、温かい黄色を増やしていく陣取りゲーム」といった感覚です。
3. パパとママで実践!Googleカレンダーの運用ルール
では、具体的にどのようにこの4色を運用しているのか、我が家のルールをご紹介します。
STEP1:予定を入れる時に「色」を選択する
Googleカレンダーに予定を登録する際、必ずこの4色から該当するカラーを選びます。
(※通勤時間や朝の身支度なども、最初は細かく青色で登録して「生活のインフラ」にどれだけ時間がかかっているか現実を把握することをおすすめします)
STEP2:週末の「時間振り返り会議」
週末の夜、パパとママで一週間のカレンダーを見直します。 色の面積をパッと見るだけで、今週の家族の「温度感」が直感的にわかります。
- 「今週はカレンダーが赤(仕事)と青(家事)ばっかりで、なんだか冷たくて暗かったね……」
- 「来週は青(家事)の時間をツールで圧縮して、週末に黄色(子どもとの時間)をもっと増やそう!」
論理的な不満をぶつけ合うのではなく、「色」という客観的な指標があることで、夫婦が同じチームとして「どうすれば黄色を増やせるか」という建設的な作戦会議ができるようになります。
(2人以上が集まれば組織です。仕事の延長線上のようでプライベートの時くらい堅苦しいことを避けたい、という気持ちは重々わかりますが、仕事はあくまでプライベートという土台の上にのっている一つの時間です。土台であるプライベートが不安定になると仕事にも支障をきたすので、プライベートの時間こそ徹底的に管理していきましょう)
4. 青色(生活)を削り、緑と黄色を増やす「我が家の最適解」
カレンダーを見つめて「青色が多いな」と気づいても、気合いと根性で家事のスピードを上げるのには限界があります。 我が家の結論は明確です。「青色の時間は、お金を払ってでも他人の力(人やサービス、商品)に代替してもらう」ことです。
ここで浮かせた時間を、緑色(自己投資)や黄色(家族の時間)に全振りする。これが「東京くらし」の最適解です。 我が家が実際に導入し、劇的に青色を消滅させてくれた具体的なインフラ投資の一部をご紹介します。
朝の「青色」を消滅させる投資
- パパの制服化とヒゲ脱毛
毎朝の「服を選ぶ時間」と「髭剃り」は、1円の価値も生み出さない青色のタスクです。これを数万円の投資でシステム化・撤去することで、朝出かける前に子どもと空を見上げる「黄色」の時間を買い戻しました。

夜の「青色」を消滅させる投資
- オイシックスとドラム式洗濯機
「献立を考える・買い出しに行く・洗濯物を干す」という終わりのないインフラ作業を、課金して機械やサービスに外注。これで生まれた夜の40分は、子どもとダラダラ話す最高の宝物です。

削り出したお金と時間を「緑色」へ
- 楽天経済圏と自己投資(英語・AI)
無駄な固定費を楽天経済圏で自動最適化し、新NISAで月10万円を運用。さらに、確保した時間とお金で、月2万円の「シャドテン」やAI(Gemini Pro)に投資し、未来の自分のタイパを上げています。
まとめ:あなたのカレンダーは何色ですか?
1日24時間は、誰にでも平等に与えられています。しかし、その「色分け」は自分たちで意図的にデザインすることができます。
何気なく生活の一部となっている無価値な反復作業(青)に疑いを持ち、ツールやサービスで徹底的に圧縮する。 そして、生み出した時間で、本当に大切な家族との「豊かな余白(黄)」を味わう。これこそが、いつもせわしなくバタバタしている東京での暮らしを豊かにしていく一つの方法ではないかと思っています。
今日からぜひ、Googleカレンダーを開いて、今の自分たちの時間が何色に染まっているか確認してみてください。カレンダーに温かい黄色い光を増やすためのヒントを、このサイトで少しでも多く発信していきたいと思っています。応援よろしくお願いします。

